Special
ircle presents「HUMANisM 〜対談編〜」Bunta(TOTALFAT) × ショウダケイト(ircle)
今年CDデビューから10周年を迎える大分発ロックバンドircleが自身最大キャパ会場で行う自主企画「HUMANisM 〜超★大乱闘編〜」に向けて
ircleメンバーがそれぞれのパートごとに仕切りとなり、共演アーティストと対談を行う「HUMANisM 〜対談編〜」がスタート!
記念すべき第1弾はDr,ショウダケイトによる1対1先輩後輩対談!
ケイトがチョイスした対談相手は、Bunta(TOTALFAT)!
今回の出演者の中で出会ってからの年数が一番長いTOTALFAT先輩。
ircleイチの仕切り上手なショウダは一体どんな対談を見せてくれるのか!?
〜〜到着してからの唐突な対談スタート
ケイト「今回1/19のO-EAST『HUMANisM 〜超★大乱闘編〜』にTOTALFAT先輩に出てもらうんですけど、お客さん的にはなんでTOTALFATが?って思う人も多いと思うので、そこは伝わってほしいなっていうので今回対談選ばせていただきました!」
Bunta「そうだよね。なんでどころじゃないよね?(笑)でも今回の出演者の中で実は誰よりも早く対バンしてる。」
ケイト「そうなんですよね。TOTALFATより前に出会って続いてるバンドっていないかもしれないです。」
Bunta「これは対談始まってるってことでいいんだよね?(笑)」
ケイト「あ、はい!(笑)ゆるりとやらせてもらいます!(笑)」
Bunta「(笑)当時は、別府のカッパーレイブンスで初めて対バンしてって感じだよね?」
ケイト「TOTALFATがファーストアルバム出した時の対バンっすね。当時まじで衝撃でした。俺らはその時高校生バンドで、何となくライブしてたって感じなんですけど、県外から来てライブハウスでお客さんに対してちゃんとライブしてるバンドに初めて出会って、そこでまずircle的にはバンドとして意識が変わりましたね。」
Bunta「ex.スキンヘッズね(笑)俺あのデモめちゃくちゃ聴いたからね(笑)やべぇ!と思って、当時聞いたら、俺ら週6か週7で練習してます!って言っててさらにやべぇって(笑)」
ケイト「当時は毎日練習してましたからね(笑)」
Bunta「キメの精度が阿吽の呼吸すぎた!当時俺たちもまじで印象的だったな。」
ケイト「その後何回か大分でTOTALFATと対バンさせてもらいましたけど、印象に残ってるのが、打ち上げ終わりに河内家にみんなで泊まって鍋とかしてた時に、ふいにBuntaさんが当時足の調子悪かったのを、大学生の俺に相談というか話してくれて。大学生の俺に的確なアドバイスなんてできるわけないんですけど(笑)学生バンドからも何かしら拾い上げてやろうとしてる感じはすごい好きでした。これはTOTALFAT全員に言えるんですけど。」
Bunta「あの当時対バンしてたころは、今みたいにネットもないから情報も少なくて。その分ひたすら一つのアーティストにのめり込んで追いかけ続けて自分のスタイルを探して。今ircleのライブみてもケイトのドラムにオリジナリティを感じるし、やっぱりあの当時のがむしゃらが今に繋がってる感じはあるよね。あの時は今みたいにyoutubeとかもないからお互いにとにかく情報を聞き合ってたな。こういうことを思うと、おっさんになったなって(笑)」
ケイト「今ならyoutubeみたら全部わかりますもんね。昔は耳コピしかないから、耳コピしながらそこに自分の癖も入れたり、かっこいいと思ったバンドの欲しい部分だけバンドに取り入れたりして、いい意味で完璧なコピーはできなかった。やっぱりおっさんになったってことですかね(笑)」
Bunta「俺たちもそうなんだけど、学生から10年以上続けてるからね。ircleとか特に、同じ地元から出てきて中学校からずっとやってて。そういうのってバンドとしてめちゃくちゃ美しいと思ってて。ただの友達からスタートしてるircleのバンド感って全然変わってないと思うし、そこは強みだと思ってるよ。バンド名は変わったけど、本質的な部分は変わってない。今回のイベントもircleが昔からやってて周りから愛されてるのが分かるよね。俺はメンツみて、ircleめっちゃ愛されてるって思ったな。」
〜〜〜話が急展開しircleのクレストに出るきっかけの話
Bunta「クレストに出るきっかけで、グドモ(グッドモーニングアメリカ)に紹介したのって俺だっけ?(笑)」
ケイト「そうっすね(笑)東京来て一番最初に良くしてくれたのがグドモなんすけど、たなしんさんにircleを鬼のように聴かせてくれたのはBuntaさんですね(笑)八王子で初めて対バンしたときに、たなしんさんにBuntaから狂走曲って曲めっちゃ聴かされてた!ってところから仲良くなりました(笑)」
Bunta「懐かしいな(笑)そこから広がって、クレストのシーンは今すごい広がってるよね。」
ケイト「そうですね。クレストと言えば、TOTALFATもムロフェス1回出たことあると思うんですけど、その時期って俺自身がすごい不調な時期で。ドラムが正直楽しくなくなってた時なんですけど、その時期にムロフェスでTOTALFATと一緒で。打ち上げでBuntaさんからちゃんと言葉でircleのドラムはそうじゃなくて、やっぱりオールインでドカーンじゃなきゃっていう言葉をもらって、またそこで俺は吹っ切れましたね。」
Bunta「そうなんだ。全然そんな時期だなんて知らなかった(笑)」
ケイト「そうなんですよ。対バンなかなかできてないんですけど、バンドでの大事な瞬間にTOTALFATと対バンしてて、みんなライブちゃんと見てくれて思ったことを言ってくれるんですよ。」
Bunta「今ircleは何年目なの?」
ケイト「17年目ですね。」
Bunta「やばいよね。中2からだよね?俺らが高2からだからあんまり変わらないんだよね。」
ケイト「(笑)そうなんですよ。でもバンドの周年っていうのを俺らあんまりやってこなくて。今回のEASTをやるってなったのは、CDを出してから10周年っていう節目ともう一つ、ゆくゆくは地元大分にこのイベントを持って帰りたいっていう気持ちがでかくて。」
Bunta「いいね!この間別府行ったけど、やっぱりいい場所だもん。すげえいい地元があるから、ぜひやってほしい。」
ケイト「そうなんです。そこに持ち帰りたくて。そのためには、まずは自分たちの旗をしっかり立てなきゃなって。色々ややこしい問題はあるけど、俺らが自分たちで作って好きなバンドを呼んでやればいいじゃんって。大分ってすごいいい場所だから。来づらいバンド多いと思うんですけど、ロックの火を繋ぎたいですね。」
〜〜イベントの中身の話
Bunta「EASTのメンツいいよね。ここをしっかりとやって繋いでいけたらいいよね。」
ケイト「そうっすね。さっきもクレストのカルチャーの話をしてくれたんですけど、やっぱり対バンって偏りがちだし似たバンドが集まることが多くて、そうなってないメンツが集まったかなって思ってます。それこそTOTALFATとかKEYTALKってお客さんからしたら繋がりあったの?!って人もいると思うんですけど、そういうのも楽しんでもらえたらなって。」
Bunta「そうだね。このメンツを見ると俺たちは攻めに行くしかないなって。絶対に面白くなりそうだな。これはツーステージかな?」
ケイト「そうですね。それこそグドモがやってたイベントみたいな感じの構成になる予定
です。」
Bunta「そっか。あれ、グドモいないね。八王子のイベントもあったもんね。」
ケイト「いや、たなしんさんのチョンボです(笑)」
Bunta「まじで?!(笑)これは記事にしよう!本当はグドモは出るはずだったって!(笑)」
ケイト「(笑)ギターの幸一さんに出たかったって言われました(笑)でも、グドモみたいにお誘いしたけど出られなかったバンドも、cinema staffも、また次の機会でやりたいっすね。」
Bunta「やっぱircleだから出るってバンドは多いと思うよ。俺らもそうだけど。バンドマンって昔から知ってる奴らとやるのはワクワクするし、そういう奴らに頑張って欲しいし。俺らなんて高校の時から出会ってるんだから。ircleこんなもんじゃねえぞって思ってる。」
ケイト「ありがとうございます。しかも今回出る若手バンドでBuntaさんに見て欲しいバンドいっぱいいるな〜。」
Bunta「もちろん。楽しみにしてる。」
ケイト「打ち上げも楽しいっすよ!」
Bunta「やっぱライブの打ち上げも込みでひとつのストーリーだと思ってるから、すごい楽しみ。打ち上げの思い出が濃く残ることだって多いからね。打ち上げでベロベロになったときにバンドマンだって思う(笑)1/19はircleの出番までにベロベロにならないように気をつけるわ!(笑)」
〜〜〜締めに入る
Bunta「ircleがちゃんと繋がって意味のあるバンドばかりが出てるっていう、そういう色がちゃんと出てるから、こういうイベントが繋がっていけばいいなって思ってる。」
ケイト「俺も、この日は1バンド目からちゃんと繋がってくれると思ってますし、俺らがきちんといいライブしないとなって思ってます。このイベント、この規模では今回が初回なんですけど、一発目のご祝儀出演のバンドもいるだろうから、俺らがいいライブをしてきちんとネクストを提示しないと次回はないなって思ってるんで。そういう日にできたらなと思ってます。」
Bunta「絶対大丈夫だよ。いい仲間がいっぱいいるんだから。」
ケイト「正直、TOTALFATがやりづらい空気っていうのがあるかもしれないんですけど、逆風に強いバンドだと思ってるんで、そこの信頼はめちゃくちゃあります。」
Bunta「イベントとメンツ聞いて、これは逆にやってやりたいなって思った。俺らも1月にイベントをやるんだけど、そことメンツ被ってたら出れてないかもしれないんだけど、全くメンツの方向性が違うし、ircleのイベントでストーリーもあるし、昔から知ってるバンドもたくさんいるし、これは意味あるなって。俺たちのような音楽を全く聴かない人にも届けられたらなって思ってる。」
ケイト「大丈夫っす。TOTALFATの元気さってメッセージ性もすごいですから、ぶち込んで欲しいっす。」
〜〜締めるかと思いきやディープな打ち上げ話に戻ったので割愛
Bunta「やっぱバンドマンは打ち上げしてなんぼだよね。」
ケイト「頭おかしいやつばっかりですから(笑)」
Bunta「頭おかしくないとバンドやってらんないっしょ!」
ケイト「ちなみにこのKAKASHIってバンドは前日広島で次の日神戸で、絶対断るでしょって誘ったら即答で出ますって(笑)」
Bunta「まじで?広島神戸だったのに間に東京挟んじゃったの?それはバイブス高いね(笑)でも、そういう奴らが強くなるし、そういう無茶な工程の時の方がいいライブできるときもあるし、そういうのも大事だよね。」
ケイト「俺らも結構やってきましたから(笑)」
Bunta「ライブできる環境があるってだけで幸せだよね。」
〜〜〜ここからさらにディープなバンド話になるので割愛
ケイト「いや〜対談できてよかったです。良いタイミングにはTOTALFATがいてくれるって改めて感じました。ありがとうございました!当日まじで楽しみにしてます!」
Bunta「ありがとう!こちらこそよろしくね!」
―――初回から素晴らしい内容となった(と自負する)今回の対談。
15年前の大分から始まったこの関係が、当日どのようなドラマを見せてくれるのか楽しみだ。