ircle presents「HUMANisM 〜対談編2020〜」細川 大介（LACCO TOWER）× 仲道 良（ircle）

 

開催第2回目となるircleの自主企画「HUMANisM 〜超★大乱闘編2020〜」

前回好評を得た、ircleメンバーが仕切りとなり共演アーティストとの対談を行う企画「HUMANisM 〜対談編〜」を、今年も濃密な内容でお送りします！

 

 

初回となる今回は、Gt.仲道と今年唯一の連続出演となったLACCO TOWERより細川大介(Gt)との真剣対談を敢行！

金髪ギタリスト対談は一体どんな内容になるのか？！

 



 



 

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仲道「今日はゆるりと（笑）よろしくお願いします！」

細川「よろしくお願いします（笑）僕に声をかけていただいてとても光栄です！」

仲道「こういうしっかりとした対談だと啓示さんのイメージが強いと思いますが…」

細川「そうだね。他のメンバーも前に出ないわけじゃないけど、誰ってなった時に啓示に任せることも多いから…今日は呼んでもらえて嬉しい！ありがとうございます！」

 

 

 

〜〜メンバー2人きりの真剣対談スタート！

 

 

 

細川「なんだかんだ出会いはかなり前だよね。今日対談するからって写真とかを見返してて、懐かしくなっちゃった（笑）出会いは、僕がLACCO TOWERに入って最初のミニアルバム「続・短編傷説」のツアーで、ircleは「さよならリリー」の時期かな？」

 

仲道「そうですね。四国を一緒に周ったりした時ですよね？」

 

細川「そうだね。あの時は他のメンバーは知り合いなのに、僕だけ初めてだからどうしようって思ってたんだけど、良ちゃんは最初から対等に接してくれて嬉しかった。」

 

仲道「大介さんは最初から気になる存在だったので（笑）最初の頃大介さんは機材トラブルをよくしていたイメージです（笑）」

 

細川「よくトラブってたね（笑）だからこそ、最初の頃はギタリストによく話を聞いてた。良ちゃんなんてギターが上手いしプレイがその頃から決まってたから尊敬してた。今でも刺激をもらってるよ。」

 

仲道「ありがとうございます！」

 

細川「やっぱりircleの存在はLACCO TOWERにとって大きいし、常に何をやっているか気になる存在。僕たちの東京のホーム　TSUTAYA O-Crestとの繋がりもあるし。だからこそ、2回目のHUMANisMも誘ってもらえて嬉しかった！」

 

 

 

〜〜今回のHUNANisMについて

 

 

 

仲道「今回は前回と結構バンドが変わっていて。本当は全バンド前回と違うバンドに声を掛けようとしてたんですけど、やっぱりLACCO TOWERにはいてほしいなって。それこそ俺たちの一番最初に九州/山口でやったHUMANisMにも出てもらいましたし。」

 

細川「嬉しい。前回の大乱闘編も大成功したし、だからこそ前回と同じようなメンツ呼びたいって普通はなるだろうけど、そこを敢えて変えてくるのは自分たちもフェスを主催しているからこそすごく分かる。変わらないために変わり続ける。常に変化することは大切だなって思う。」

 

仲道「その辺りI ROCKSも参考にさせていただいてます。継続して出るバンドがいるなかで、ちゃんと新しいバンドもいる。」

 

細川「音楽以外の部分でも、できるだけ尖っていたい気持ちがあるからね。」

 

仲道「自分たち自身にも、これでいいのかって常に問いかけていないと変化できないし長く続けることもできないですよね。」

 

細川「そうだね。変化すれば色んな人から変わったって言われることもあるだろうけど、それをどう向き合うかも常に考えているかな。」

 

仲道「なるほど。バンドもイベントも、長く続ける秘訣なんでしょうね。疑問をもつことは。」

 

細川「そうだね。イベントも成功しても細分化したらそうじゃない部分は絶対にあると思うし。僕たちもイベントをやったときに、イベント自体は大成功していたのに裏でスタッフさんに負担がすごくて泣いていたとか、そういうことに気付いてショックで。成功したところに目をむけるだけじゃなくて、他の部分にも目を向けて、すくい上げて来年に繋げられるかを考えるようになった。」

 

仲道「わぁ…それは僕もすごくどきっとさせられます。」

 

細川「I ROCKSももう7年目にもなるからね。僕たちも1年目はひどかったよ。年々実感するし成長させてもらってる。」

 

仲道「すごく勉強になります。僕たちはまだそこまで細やかな気持ちではできていない気がしています..。」

 

 

 

〜〜〜

 

 

細川「こんな感じの話で大丈夫？！（笑）」

 

仲道「全然大丈夫です！むしろこんな序盤から深いところまで話してもらえてありがたいです。」

 

 

 

〜〜〜さらにイベントに関する深い話へ

 

 

 

仲道「I ROCKSで、”おかえり”っていう言葉があると思うんですけど、あれは初年度からあったんですか？」

 

細川「初年度はなかったんだよね。それこそ最初は地元でフェスがやりたいという思いと、愛やロックっていうキーワードだけがあって。おかえりが出てきたのは、僕たちの物販スタッフさんがお客さんにいってらっしゃいっていう声がけをしてて。それが素晴らしいと思ったのと、対バンのバンドが2年目3年目になると帰ってきました！って言ってくれたりしたときに、これはみんなが帰ってこれるような家にできるんじゃないかっていうところから始まったんだよね。」

 

仲道「自然に出てきた言葉だったんですね。」

 

細川「そうだね。ここが帰るべき家だと思ってもらえるようなフェスになったらいいなって。」

 

仲道「フェスやイベントでのキーワード、それが今の僕たちは”HUMANisM”で。それは俺たちのライブからも見える人間臭さみたいなところではあるんですが、それをもっとわかりやすくした”おかえり“みたいなキーワードはなくて。でもそれは自然に出てくるのかもしれないですね。」

 

細川「そうだね。それが自然と出てきたときに、メンバーやスタッフで絶対これだって一致したら、もっともっと世に出していったらいいと思う！」

 

 

 

〜〜〜バンドの活動について

 

 

 

仲道「I ROCKSを開催して、バンドの中でライブに対する変化とかはあったりしたんですか？」

 

細川「変化か。一番は、バンドのライブをよく見るようになったかもしれない。バンドが主催のフェスでも、このバンドがやるべきフェスなのかとか、偉そうな意味ではなくてそういう部分も見るようになった。そういうのが伝わるイベントは多少無理なスケジュールでも出たいと思うし、自分たちがイベントをやる上でもかなり勉強になる。」

 

仲道「なるほど。やはりそういう気持ちは伝わりますよね。」

 

細川「自分のライブツアーでも、いろいろ考えるようになった。今回のホールツアーも、6公演あってホールとなると、こういう魅せ方をした方がいいんじゃないかとか。今回は会場の見せ方とか、各公演ごとの魅せ方にもかなりこだわった。ライブハウスとは全然違うから、ホールツアーは難しかったけど自分たちなりに考えていくのは楽しかったし、常に変わっていってる気がする。」

 

仲道「それはわかります。LACCO TOWERのライブを毎年見るタイミングがあるんですけど、いつみても変わっていってるし、凄く良くなっていってる気がします！」

 

細川「それは本当に嬉しい！」

 

仲道「今の話を聞いただけでも、本当に細やかな工夫がすごく伝わるし本当に勉強になります。。」

 

細川「でも、ircleも昔とは変わっていってる印象だよ。昔は気持ち全開！って感じだったし、それもよさだと思うんだけど、そこからだんだんと演奏も上手くなっているし、今はお客さんもちゃんと救いつつ大人になってる印象がある。」

 

仲道「そうですね。自分たちも大人になったので、昔と同じではなく変えていけたらと思っています。この間ライブで河内が裸になって抱きしめるってMCで言ってて、俺もそうだよな〜〜って横で共感してました（笑）」

 

細川「やっぱりそういう変化はあるよね。自分たちがこうなりたいっていうビジョンがあるなら、最初の話に戻っちゃうけど、変わっていくことも必要だと思う。」

 

 

 

〜〜〜ここからあまりに深すぎる話がひと段落

 

 

 

細川「こんな感じで大丈夫かな？！」

 

仲道「LACCO TOWERの真髄に迫る！みたいになってますね（笑）」

 

細川「（笑）逆に聞いてみたかったんだけど、HUMANisMをやるにあたって、もともとやろうって言い出したのは誰だったの？」

 

仲道「河内ですね。元々は大分に友達のバンドを呼んでフェスをやりたいっていうのが始まりだったんですけど、やっぱりいきなり大分でやります！っていうにはリスクが高くて。だとしたらまずはircleが東京でしっかりでかいイベントをやって、人を呼んで、認知度が上がって沢山の人に広まったら大分で開催したときにも皆来やすいんじゃないかなって。」

 

細川「大分出身だけど、住んでるのが東京っていうのも難しいところだよね。大分に住んでる人がやるのとはまた違う難しさがある。」

 

仲道「そうですね。とはいえ生まれ育った場所なので大切にしたいです。恩返しもしたいし、これからも付き合っていきたいので、将来的にしっかり大分でイベントをやって、それを続けていきたいと思ってます。」

 

細川「そのときは呼んでね！すぐ行くから！（笑）」

 

仲道「ありがとうございます！（笑）」

 

 

 

〜〜〜〜最後に…

 

 

 

細川「ircleは何年目になるの？」

 

仲道「18年…いや2001年からなのでもう19年目ですね…」

 

細川「19年！もう先輩バンドだよ！（笑）LACCO TOWERも18年目だから…」

 

仲道「結成した中学生の頃のこととかはもう覚えてないですね（笑）大介さんが入ってからはどれくらい経ちました？」

 

細川「2013年にちゃんと入ったから7年くらい経つかな。自分でも思ってるんだけど、俺が入ることによってよりLACCO TOWERがLACCO TOWERっぽくなったかなって。」

 

仲道「確かに。元々の艶やかさがブーストされた感じはありますね。」

 

細川「そう思ってくれていたら嬉しい。最初は引け目もやっぱりあったけど、今は一員ってだけではなくてきちんと発言もしていかなきゃと思ってる。後入りだからこそメンバーに言いやすいこともあるし。」

 

仲道「長く一緒にいるからこそ言えないことも沢山ありますからね。」

 

細川「そうだね。でもそれを伝えるってことは大事だと思ってる。」

 

仲道「ものすごくいいメンバーが入ってくれましたね（笑）」

 

細川「本当そう思ってる（笑）そしてもっともっと、バンドや会社の空気を良くしたい。みんなが好きなことやれて暮らしていけた方が絶対にいいと思うし、そういう意味で今は活動して戦ってるような感じかな。」

 

仲道「僕たちもその姿を見て自分たちならどうできるか、考えます。」

 

細川「一番は続けていくことだと思うけど、続けていく中でどうやって上を目指すかっていうのも大切だよね。そのための一つがHUMANisMだと思うし、それくらいの思いがあるものが沢山あるとなおいいよね。ircleもLACCO TOWERも。」

 

仲道「そうですね。」

 

細川「俺このままいくとずっと喋っちゃうけど大丈夫？！（笑）」

 

仲道「完璧なまとめでした！俺この文章読んだら相槌しか打ってないかもしれないっす（笑）LACCO TOWER先輩の背中を見つつ盗みつつ僕たちも我が道を行きます！」

 

細川「はっきり言って俺もircleのファンだから！（笑）CDも普通にショップで買ってるし！すごく刺激になってるよ。お互い頑張ろう！」

 

仲道「ありがとうございます…頑張ります！」

 

 

 

（お手本のような締め）

 

 



 

 

――ギタリストとしても、フェスをオーガナイズするものとしても、真剣すぎる対談は真剣すぎて一切ゆるさを見せない人生相談のような１時間となった。

LACCO TOWER、ircle、そしてI ROCKSとHUMANisMがこれからも続いて行くことを願う。